2025年10月6日(月)の夜、摂津市の市場池公園じゃぶじゃぶ池横で、千里丘まちづくり協議会の「千里丘の天体を観測する部会」による天体観測会が行われました。
最高の天候に恵まれた観測会

開始時刻の19時より前から、会場には次々と参加者が到着していました。この日は雲一つない快晴で、お月見には最適な天気となりました。太陽が沈んだ後、次第に輝きを増していく月を、参加者の皆さんは心待ちにしながら眺めていました。幻想的な雰囲気に包まれた会場では、期待感が高まっているのが感じられました。
異なる視点で楽しむ3台の望遠鏡

当日は3台の天体望遠鏡が用意されていました。満月全体をくっきりと映し出す望遠鏡、月面上部のクレーターが詳細に観察できるようピントを調整した望遠鏡、そして土星を見ることができる望遠鏡です。それぞれの望遠鏡で、違った角度から天体の魅力を味わえるよう配慮されていました。準備の細やかさに、主催者の熱意が伝わってきます。
ガリレオも見た月面の「海」を学ぶ

講師の筏正明さんからは、望遠鏡で満月を見たときに現れる黒い模様について、丁寧な説明がありました。月面の各場所に名前をつけたとされるイタリアの天文学者、ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリの写真を見せながら、それぞれの地形の特性について解説されていました。歴史的な背景も交えた説明は、とても興味深いものでした。

約50名が秋の夜空を楽しむ

参加者は次々と入れ替わりながら、合計でおよそ50名ほどが集まりました。ファミリーでの参加も多く、特に夢中になって望遠鏡を覗き込む子どもたちの姿が心に残りました。その目の輝きから、宇宙への好奇心がしっかりと芽生えているように感じられました。


中秋の名月という日本古来の風習を、現代の天体望遠鏡を使って科学的に体験できる、貴重なひとときとなりました。誰でも申込不要・参加費無料で気軽に参加できるこのようなイベントは、地域の皆さんが宇宙に関心を持つきっかけとして、大きな意義があったのではないでしょうか。

次回は11月27日に、月と輪のない土星の観測会が予定されているとのことです。
市場池公園
所在地:摂津市千里丘6丁目11



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